税務署は怖くない!ちゃんと相談すれば融通を利かせてくれることも
税務署は怖いというイメージがあるようです。
問答無用で税金をとられる、ガサ入れされる、 強制捜査をされると考えている人もいます。でもこれらは誤解ですよ。 税務署の人も人間ですからちゃんと話をすれば大丈夫です。
こちらがしっかりと対応していれば融通を利かせてくれることもあります。
(この記事について簡単にお話しました)
税務署は怖くない
「税務署」と聞いて良いイメージがある人っていませんよね。 税理士である私も良いイメージはありません。 普段から普通に連絡はするし、税務署からも連絡が来るので普通の取引先のような感じです。
取引先と違うのは気をつかわないということ。
税務署って怖そう、とよく聞きます。
確かに普段から税務署と関わっている人は少ないでしょうから よくわからない・怖そうというイメージがあっても不思議ではありません。
ですが、税務署は怖くありませんよ!
「税理士だからでしょ」と言われそうですが、そうではありません。 確かに税理士なので普段から税務署と関わっていて慣れているという点もあります。
でも、普段から関わっているからこそ税務署のことをよくわかっています。
税務署の職員も人間
当たり前なのですが、税務署と言っても相手は人間です。 話をすればわかってもらえるケースが多いのです。
税金が払えずに滞納していてもちゃんと話し合いをすれば差し押さえのようなことはしません。
税金が払えないときは相談すると分割にも応じてくれます。 実際に分割にしている会社もありますよ。
どうしても払えない場合は分割に応じてくれるのです。 融通を利かせてくれているんです! 税務署も役所なので固いはずなのですが、分割払いに応じてくれるなど融通を利かせてくれるのです。
税務調査も融通してくれる
税務署が融通してくれるものに税務調査もあります。 「税務調査は嫌」という人が多いですが、決して嫌なことばかりではありません。
税務調査では税務署の担当者とやり取りをすることになります。 通常は税理士が立会いをするので、税務署と税理士でやり取りをします。
やり取りをする中で問題となるのが、グレーゾーンです。
税金にはグレーゾーンが存在します。 グレーゾーンはこう考えれば白だけど、こうすると黒だよね、というもの。
このグレーゾーンの取り扱いについて融通を利かせてくれるのです。
- 今回はいいですけど、今後はちゃんと帳簿をつけてください
- 追加の税金が少額なので今回は修正しなくていいです
- こっちはいいけど、その代わりこっちはダメです
といった感じで税務調査も融通を利かせてくれるんですよ! これをうまく交渉するのが税理士の仕事でもあります。
本来だったら追加の税金が出たら1,000円であっても納税しないといけないはずです。
法律上はそうなっているのですが、少額だからといって免除してくれるケースもあるのです。
(実際にありました)
他の役所だとこのような融通を利かせてくれることは少ないように感じます。
社会保険の方が厳しい
とある会社さんが資金繰りが悪くて社会保険料と税金などを滞納していました。
税務署と社会保険事務所の両方から督促状が届いていたのですが、両方とも連絡せずにほったらかしにしてしまったのです。 すると、税務署は連絡が来ました。
督促状を送ったのですが納付の予定はどうでしょうか?と聞いてきたのです。 一括での納税は難しかったので相談して分割払いにしてもらうことに。
社会保険事務所の方は、なんといきなり差し押さえです! 通帳を見たらいきなり差し押さえをされていたのです。
連絡しなかったのがいけなかったのですが、いきなり差し押さえなんてと驚いていました。
差し押さえは、本来は税金と社会保険料だと税金の方が法律上の優先順位は上なのです。
それなのに税務署は連絡をくれたのに社会保険事務所はいきなり差し押さえ。
実務上は税務署よりも社会保険事務所の方が厳しいです。 (年金問題などで騒がれていたことも影響しているかもしれません)
まとめ
税務署の方も人間です。
ちゃんと話し合いをすれば応じてもらえます。 怖がって逃げてばかりいても仕方ありません。
特に確定申告の時期は書類や還付先の不備などの理由で税務署から連絡が来ることが多いです。
税務署からだ、と思って電話に出ないということはやめましょう。 ちゃんと対応していれば怖がることはないのです。
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