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法人化(法人成り)後の勘定科目の決め方や注意点まとめ

    
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法人化(法人成り)後の勘定科目の決め方や注意点まとめ

法人化(法人成り)したら帳簿をつけなくてはいけません。

そのときに問題となるのが、勘定科目。

これはどの科目になるの?と悩むことも多いでしょう。

勘定科目に決まりは無いので自分のわかりやすい名前にしてしまって問題ありませんよ。

 

大切なのは、社長であるあなたがどの科目にどの支払いが入っているのかがわかること。

 

 

勘定科目とは

 

帳簿をつけていくにあたって必ず出てくるのが「勘定科目」。

勘定科目とは、簿記に使うもので表示金額の名称のことです。

「交際費」とか「消耗品費」とかいうやつです。

 

「交際費」は主に飲食代とかの交際関係につかったものの名称となります。

勘定科目は簿記上で使う名称なので難しいことはありません。
ただの簿記上の名称だと考えておきましょう!

 

法人の勘定科目に決まりはない!

 

会計ソフトなどには初めから勘定科目が設定されています。
その設定されている勘定科目は何かに決められたものではありません。

法律上、この勘定科目を使わないといけない、ということはないのです!

 

会計ソフトに初めから設定してある勘定科目は、ユーザーが使いやすいように良く使われるであろう勘定科目を設定してあるだけです。

会計ソフトによっては、「交際費」や「接待交際費」だったりします。
微妙に名前が違っているケースもあります。

「消耗品費」しかない場合もあるし、「事務用消耗品費」があるものもある。

 

 

自分の分かりやすい名前にしよう

 

勘定科目には正式名称がありません。

なので、自分で勝手に名前をつけてもいいのです。自分がわかりやすい名前をつけても大丈夫。

 

「通信費」は一般的に電話代、スマホ代、ネット代、切手代、などが含まれています。

もし、スマホ代と固定電話代を分けたいなら勘定科目を分けても構いません。

そのまま「スマホ代」「固定電話代」という勘定科目を使って問題ないんです!

 

「旅費交通費」ではなくて、「電車代」「ガソリン代」を使ってもいい。

「交際費」ではなくて、「食事代」「ゴルフ代」でもいい。

 

とにかく自分がわかりやすい科目でOKなのです。

 

わかりやすいように分けておくと、いつもと金額が多いときや少ないときにすぐに把握できます。「今月は交際費が多いけどなんでだろう??」といったときに細く分けておくと「ゴルフが多かった」「食事代が多かった」がすぐにわかりますよね。

 

勘定科目に決まりはない、を覚えておきましょう!

 

勘定科目を決めるときに気をつけること

 

勘定科目はなんでもいい、とは言っても気をつけることもあります。

  • 大まかに似たようなものにする(大きくずれないように)
  • 細かく分けすぎない
  • 途中で変更しない(毎年変えたりしない)
  • よくわからないものは「雑費」にする
  • 間違っても大丈夫だと知っておく

 

大きくずれないようにする

 

勘定科目は自分で決めていいのですが、あまりにも実体とかけ離れているものはやめたほうがいいです。食事代を消耗品費とか。

これは極端かもしれませんが、このようなことをやってしまうと「どの科目に何が入っているか」がわからなくなってしまいます。

 

食事代なら交際費や会議費、モノを買ったなら消耗品費や事務用消耗品費などにしておきましょう。

 

あまりにも実態とかけ離れた勘定科目にはしないように。

 

細かく分けすぎない

 

ありがちなのが、「細かく分けすぎてしまう」ことです。

 

「交通費」をガソリン代、駐車場代、タクシー代、などと細かく分けてしまうと「交通費」だけでたくさんの科目ができてしまいます。

 

例えば、車を使う事業でガソリン代の推移を確認したいというのなら「ガソリン代」という勘定科目を作った方が良い。IT企業なら通信費でまとめるよりも「サーバ代」などを作った方がいい。

 

どれくらい費用がかかっているのか重要視したいものだけ勘定科目を分けた方がいいです。細かく分けすぎてしまうと、経理処理をする際に余計な手間がかかってしまって大変になります。

 

金額が細かいようなものまで勘定科目を作る必要はありません。

 

途中で変更しない

 

なるべく勘定科目は途中で変更しない方がいいです。

理由は、業績把握のためです。

 

去年と比べて交際費が多いから気をつけよう、
去年と比べて交通費が多い理由は何だろう?
先月と比べて通信費が多い理由は?

といったように勘定科目は以前の数字と比べることで業績把握に使えるのです。毎年、勘定科目を変えていると業績の変動がわかりません。

 

交際費が多くなっているから減らそう、という判断ができなくなります。
なるべくなら勘定科目の変更はしないようにしましょう!

 

わからないものは「雑費」

よく聞かれるのが、「どの勘定科目にしたらいいかわからない」というもの。

ここまで書いてきたように勘定科目には決まりがありませんので、自分の好きなものにしていいですがどれにしたらいいのかわからないものが出てきます。そんなときは「雑費」を使いましょう。

「雑費」というのはその名の通り、どれにも当てはまらないようなもののときに使います。具体的にはクリーニング代とか行政の手数料とか普段あまりでてこないようなものに使います。

どの勘定科目にしたらいいかわからないというのは、普段あまりでてこないものですから「雑費」にしておきましょう。

勘定科目は間違っても大丈夫

基本的に勘定科目は間違っても大丈夫です。
消耗品費を雑費にしてしまったり、交通費を通信費にしてしまっても大きな問題とはなりません。細かい話をすると法人税の申告書を作成するときにちょっと手間が増えますが、それは税理士がやってくれます。

勘定科目は間違っても大丈夫だということを覚えておきましょう!

 

まとめ

 

「勘定科目」って専門用語的な感じがするのですがただの簿記上の名前です。しかも、決まりはありません。
会社独自の勘定科目を作ってしまってもいいのです。法人化(法人成り)したら分かりやすい科目をつけましょう。

勘定科目で大切なのは、悩まないということ!

自分の分かり易いものでいいのです。
「これはどの勘定科目なんだろう?」と悩むのは時間の無駄ですよ。
直感でこれだろうという科目にしておけばOK。
どうしてもわからないものは「仮払金」にしておいて税理士に確認しましょう。

勘定科目には悩まないようにしましょう!

 

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税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

個人事業主の税務調査に特化しています。14年間税理士業界を経験して独立開業。従業員を雇わず税理士である自分自身がすべて担当しています。難しい専門用語を使わないことを心がけています。

この記事を書いている人 - WRITER -

個人事業主の税務調査の対応に力を入れている税理士です。税務調査の相談・立ち会いをしています。11歳と8歳の2児の父で子育てに力を入れています。(両方とも男の子) ⇒ 詳しいプロフィールはこちら ⇒ 税務調査の本を2冊出版しています。 ※記事の内容は執筆時点の情報にもとづいています。

税理士 内田敦

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