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個人事業主が確定申告で苦労しないために今からやっておくべき2つのこと

    
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個人事業主が確定申告で苦労しないために今からやっておくべき2つのこと

個人事業主が確定申告で苦労しないためにやるべきことについて書いています。

面倒な確定申告も準備をきっちりやっておけば簡単に終わりますよ。

会社員の人は会社で年末調整をすれば税金の精算は終わりです。

医療費などで還付を受ける場合は確定申告する必要がありますが、基本的には年末調整で済みます。

フリーランスは確定申告をしなければいけません。
毎年、期限ギリギリになって慌てていませんか?

そうならないためにもきっちり準備しておきましょう。

今からやっておきべきことは、

・会計処理を進めておく

・資料を揃える

ということです。

 

 

確定申告は必須

 

毎年のことながら確定申告って面倒ですよね。

いつも期限ギリギリで慌ててやっている、という人も多いのではないでしょうか。

確定申告は年1回だけですが必須なのです。


フリーランスはどんなに面倒だろうと必ずやらなければいけません。

期限は毎年3月15日となっています。
3月15日が土日だとその次の月曜日が期限となります。

期限までに必ず申告が必要です。

 

青色申告は必ず期限内に提出を!

 

個人事業主で青色申告をやっている方は必ず期限内に提出しましょう。

青色申告特別控除は期限内提出が要件となっているからです!

65万円控除、というものです。

 

期限を過ぎてしまうと65万円控除が受けられなくなります。

もの凄く大きいですよね!

青色申告は必ず期限内申告をしましょう。
(白色でも期限内に。)

 

確定申告でお金がもらえる?

 

確定申告は税金を払うばかりではありません。

確定申告をしてお金がもらえることもありますよ。
還付、と言われるものですね。

 

例えば、

  • 退職して年末調整していない

  • 2カ所から給料をもらっている

  • 住宅をローンで購入した

  • 医療費が多い

  • 寄付をした

  • すでに税金を天引きされている(源泉所得税)

  • 給料と不動産所得があって不動産が赤字

 

などなど。

こんなケースの場合は税金が還付になることがあります。

確定申告すればお金が戻ってくるのです!

面倒だからといって確定申告をしないのはもったいない!

 

税金の還付は「税金が戻ってくる」ということ

 

還付というのはお金がもらえるわけではありません。

あくまで、自分が支払った税金が戻ってくるだけです。

税金を支払っていなければ戻ってくることもありませんよ!

よくあるケースが、まったく働いていない人が医療を支払ったので還付を受けたい、というもの。

 

このケースは税金の還付はありません。

まったく働いていないので税金を支払っていないからです!

支払った税金がないのでいくら医療費があっても還付はありません。

働いていても年末調整で全額還付されているケースも同じです。

すでに全額還付されているので確定申告をしても還付はありません。

還付というのはもらえるわけではないのです。

 

フリーランスの確定申告の流れ

 

確定申告が大変だと感じるのは、「何をすればいいかわからない」という理由もあるでしょう。

 

大きな流れを書くと、

  1. 決算書(青色・白色)を作成する 【利益を計算】

  2. 申告書を作成する 【税金を計算】

  3. 税金を納付する 【税金の支払い】

これだけです。

たった3つのステップです。

利益を計算して、税金を計算して、税金を支払う、という流れです。

 

それぞれで細かいことが多いので大変に感じるのです。

大まかな流れはこの3つだということを覚えておきましょう。

 

決算書の作成が重要!

 

まずは決算書を作成します。

これは売上・経費がどれくらいあって、利益がいくらなのかを確定させるためです。

利益が確定しないと税金の計算ができませんからね。

 

この決算書の作成が一番大変です。

 

繰り返しますが、決算書の利益で税金が変わるわけですからね。

正確に作成しないといけませんから、大変なのは当然です。

 

決算書はどうやって作成する?

 

決算書は会計ソフトで作成します。

弥生会計などの会計ソフトに、売上とか仕入とか経費を入力していくのです。

そうすると、会計ソフトで決算書の印刷ができます。

 

理想は毎月やることだけど

 

理想は毎月ちゃんと経理をやっておくことです。

毎月毎月、会計ソフトに入力をしておけば確定申告なんてあっという間にできてしまいます。

 

ただ、会計ソフトに入力するのってなかなか大変です。

 

税理士も自分自身の会計処理は後回しになっているケースが多いですよ。

ただでさえ、面倒なものを1年分ためてしまうと大変なことに。

 

こまめに処理をしておきましょう。

 

freeeやMFクラウドを使用している人も増えています。

始めに設定してしまえば後は簡単ですから。
是非導入してみましょう!

 

節税のためにも会計処理が必要

 

誰もが税金は減らしたいですよね。

節税できるなら節税したいと思っているでしょう。

その節税をするためにも会計処理が必要です。

 

個人事業主は今、いくら利益がでているのかがわからないと
どれくらい節税するべきなのか、がわからないからです。

 

思ったよりも利益がでているかもしれませんし、もしかしたら赤字かもしれません。

 

現状の利益がわからないと節税するべきなのかどうかがわからないのです。

 

個人事業主が確定申告で苦労しないために必要な2つのこと

 

 

上記で見たように、確定申告の流れとしては、利益の計算、税金の計算、税金の納付 となります。

 

確定申告で楽をするためには、

  • 普段から会計処理をしておく

  • 必要な資料を揃えておく

 

この2つが必要です。

ちゃんと準備しておけば、あとは流れにそってやっていくだけです。

 

会計処理をためない!

 

上記に書いたように、個人事業主は会計処理はためると大変です。

ためてしまうから、確定申告のときに大変になるのです。

 

確定申告で楽をしたいなら普段からちょっと手間をかけて会計処理が必要です。

 

自分で会計処理ができないなら

 

とはいっても、自分で会計処理ができないという人もいるでしょう。

クラウド会計のfreeeやMFクラウドも始めの設定はちょっと面倒です。

 

自分で出来ない人は税理士にお願いするしかありません。
(他人の税務を代理できるのは税理士だけです)

 

税理士にお願いするときには自分でできることはやっておきましょう。

その方が報酬も抑えられます。

具体的には、

  • 経費をエクセルに入力しておく

  • 銀行口座はネットバンキングにしておく

  • 資料の整理 などです。

エクセルに入力しておくだけで手間が全然違ってきます。

ちょっと修正して会計ソフトに取り込みができますから!

 

現金で支払ったものをエクセル入力、銀行取引はネットバンキングからCSVに、領収書や請求書などの書類はちゃんと整理しておく。

 

これだけで手間がまったく違ってきますからね。

確定申告を税理士にお願いするならこれくらいはやっておきましょう。

「これだけやったから報酬を下げてください」とも言えますから。

 

個人事業主は何より資料を揃えることが大切!

 

確定申告を楽にするためには、何といっても資料を揃えることが大切です。

本当にこれに尽きます。

 

税理士も個人の確定申告書を作成しますが、一番大変なのは資料が揃わないことなのです!

 

自分でやるにしろ、税理士にお願いするにしろ、資料が揃っているかどうかでかかる時間はまったく違ってきます。

 

正直なところ、税理士がやれば会計処理はすぐにできます。

規模にもよるのですが、人を雇っていないフリーランスの方でしたら1日もかからないかもしれません。

 

ですが、つまずくのは資料が不足しているときなのです。

 

資料がないから、入金とか出金の内容がわからなくて会計処理が進まない。

資料さえ揃っていればそんなに時間はかからないのです。

 

資料は何を用意すればいい?

 

決算書の作成に必要な資料は、

  • 通帳

  • 請求書(売上と経費)

  • 領収書

  • 給与明細

  • 契約書

などです。

業種などにより違いますが、とりあえずこれだけはちゃんと用意する必要があります。

 

確定申告書の作成に必要な資料は、

  • 給与があれば源泉徴収票

  • 保険の控除証明書

  • 国民年金の証明書

といったところ。

住宅ローン控除を受けるとか寄付金控除を受けるとか、それぞれのケースにより異なります。

要は送付されてきた証明書はちゃんと保存しておくことが必要なのです。

 

あと追加として、国民健康保険料の支払い金額も把握しておきましょう。

国民健康保険料の支払い金額は、証明書は不要です。

不要ですが、支払い金額は控除の対象となります。

国民健康保険料の支払い金額がわからない、というケースが毎年必ずあります。


役所に聞けば教えてくれますので、確認しておきましょう。

 

まとめ

 

確定申告が大変な理由は、まとめてやるからです。

 

・少しずつでいいので会計処理をしておく

・資料を整理しておく

これをやっておけば慌てることはなくなります。

 

毎日ほんの少し手間をかけて資料整理をするか、期限間際に慌てるか。

 

個人事業主の方は期限間際になって慌てないようにしましょう!

 

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税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

個人事業主の税務調査に特化しています。14年間税理士業界を経験して独立開業。従業員を雇わず税理士である自分自身がすべて担当しています。難しい専門用語を使わないことを心がけています。

この記事を書いている人 - WRITER -

個人事業主の税務調査の対応に力を入れている税理士です。税務調査の相談・立ち会いをしています。11歳と8歳の2児の父で子育てに力を入れています。(両方とも男の子) ⇒ 詳しいプロフィールはこちら ⇒ 税務調査の本を2冊出版しています。 ※記事の内容は執筆時点の情報にもとづいています。

税理士 内田敦

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