確定申告で売上を抜く・ごまかす・隠したことがバレたらどうなる?
確定申告で絶対にやってはいけないことがあります。
売上を抜くこと・隠す・ごまかすことです。
後で大変なことになりますよ!
あとあとで大変な被害になります。
もし売上を抜いてしまっている状態で税務調査が入ったら何かしらの対策が必要です。
売上を抜くのは絶対ダメ!
最近は税務調査のご依頼が増えています。
税務調査は税理士であっても嫌なものですので、一般の方の不安は相当なものです。
ただでさえ不安な税務調査ですが、ご相談いただく内容で多いのが売上が間違っているというもの。
税務調査の連絡が来たから見直してみたら売上が間違っていた、というケースが多いです。
単純な計算間違いや1件抜けてしまったくらいなら税務調査のときに正直に話して修正すれば問題ありません。問題なのは故意に抜いていたり、隠したり、ごまかしている場合です。
このような意図的に売上を操作している場合は重加算税という重い罰金があります。
故意に売上を抜いたりしてはいけません!
後々で加算税がかかったり、数年分の税金をまとめて支払うことになって大変なことになりますよ。
売上もれは絶対バレる
売上もれはバレます。
先述したように税務署は売上は絶対にチェックします。
税務署の調査官は様々な業種・規模の事業主を調査しているので売上をごまかす手口は熟知しています。
参考→ 脱税の手口!税務署は把握している
そもそもですが、税務調査に来る前からバレているケースもありますよ。
税務署は様々な方法で所得を把握していますので、提出された申告書の売上が把握している金額と違うことはすぐにわかります。
税務調査に来る前から売上もれがバレていることもあるのです。
売上もれがバレたら
売上もれがバレた場合、
- 罰金が数年分まとめてかかる
- 追加の税金が数年分まとめて発生する
- 税金以外の支払が数年分発生する
- 税務調査が入りやすくなる
まず、追加の税金と罰金が発生します。それも数年分。
先述したように売上もれは重加算税の対処となります。
数年分なので何百万円という支払が発生する可能性もあります!
さらに税金以外にも影響します。
例えば幼稚園や保育園費用の助成金。
所得により支給を受けているようなものにも影響しますので、下手したら数年分を返還する必要も出てきます。
参考→ 税務調査で保育費用の返還も
税務署からの信頼も無くなります。税務署から信頼されなくてもいいと考えがちですが、定期的に税務調査に入られるのは嫌ですよね?
売上もれは悪質なので定期的に税務調査が入るようになる可能性があります。
いいことは一つもありませんよ!
すでに売上を抜いてしまっていたら
今年の確定申告では絶対に売上は抜かないようにしましょう!
税務調査では絶対に売上はチェックされますので、絶対にバレます。
すでに過去の確定申告で売上を抜いてしまっている場合は、すぐに修正申告をした方がいいです。
税務署から指摘されてしまうと重加算税の対象となりますが、自分から修正すれば重加算税はかかりません。
税務調査の連絡がないからいいというわけでもないです。時間が経てば経つほど延滞税が増えていきます!
ほったらかしにすればするほど罰金も増えていくのです。
売上を故意に少なくするのは節税ではなく脱税となってしまいます。
売上を抜いている状態で税務調査の連絡があったら何かしらの対策が必要です!
売上1,000万円前後は注意!
特に注意しなければいけないのは、1,000万円前後の場合。
売上が1,000万円を超えたら消費税の納税も必要となりますので、売上1,000万円を超えるかどうかは非常に重要なのです。
売上が950万円とかだと、ちょっと間違いやもれがあったら1,000万円を超えます。
消費税の納税も発生するとなると大幅に税額が増えることもありますので、特に注意しなければいけません。
税務署もこの辺りはよく調べます。売上が900万円くらいというのは税務調査の対象にもなりやすいです。
売上の抜けなどがないかキッチリ確認するようにしましょう!
税務調査は来る!
「自分のところには来ないだろう」と思っていても税務調査はきます。
開業して10年間一度も税務調査に来ていない人にも税務調査がありました。
売上500万円くらいの方にも税務調査がありました。
ずっと赤字続きだった方にも。
税務調査は誰にでも来る可能性があるのです!
売上が少ないから、赤字だから、今まで一回もないから、それでも税務調査はあります。
売上除外やごまかしていて税務調査に入られたら事前の対策が必須です!
税務調査で売上もれが発覚すると「悪質な事業者」と思われて定期的に調査が入るようになったりもします。
まとめ
誰もが税金を払いたくはありません。
だからといって売上を抜くのはダメです。脱税となって犯罪ですから。
売上を抜く・隠す・ごまかすのではなく正しいやり方で税金を減らす節税を考えるようにしましょう!
節税と脱税は違いますよ!
もし、売上を抜いてしまっている状態で税務調査があったら必ず対策をしましょう。
どうしていいかわからない場合は税理士に相談してみてください。
お困りの際はご相談ください。
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