税務調査は売上が1,000万円未満でも来る!特に消費税に注意
「まさかウチに税務調査が来るなんて・・」。
売上がまだそれほど多くない場合であっても税務調査はあります。
税務調査は売上が数千万円規模のところだけにくるものではありません。 売上が1,000万円未満であっても税務調査は来ます!
売上1,000万円未満でも税務調査は来る!
(この記事について簡単にお話ししました。) 記事は動画の下に続きます。
税務調査は売上が1,000万円未満でも来ます。実際に年間500万円くらいの売上規模でも来たことがあります。
まだまだ規模が小さいから、なんて思っていると突然税務調査が来るかもしれません。
税務調査に来る基準というものはありません。
売上が3,000万円以上とか従業員が10人以上とか納税額が100万円以上とかの基準はないのです。赤字であっても来ますし従業員を雇っていなくても税務調査は来ます!
自分は大丈夫、とは思っていてはいけません。 税務調査に入りやすい基準はありますが絶対とは言えません。
参考 → 税務調査に入りやすい会社は?
売上1,000万円前後が危ない?
実は、売上1,000万円前後というのは税務調査が来やすいです。
理由は、消費税が絡んでくるから。
売上が1,000万円を超えると消費税の納税義務が発生します。そのため、消費税を払いたくないので売上を操作して1,000万円未満にしようとする方が多いのです。
売上900万円とか950万円とかですと、ちょっとミスがあったりすると1,000万円を超えます。
すると消費税も納税が必要となる。
そのために税務調査が来るのです。
税務署もこの辺りは熟知しています。 実際に税務調査で「消費税の納税義務はいくらからか知っていますか?」と聞かれたことがあります。税務署は意図的に消費税の納税義務を免れようとしているのではないか?と疑ってくるのです。
毎年売上が900万円とかで1,000万円未満が続くと税務調査に来られてもおかしくありません。もちろん、実際の売上が1,000万円未満で隠したりしていなければ恐れることはありません。
900万円くらいの売上は何度もチェックする!
売上が900万円くらいの人は売上の間違いがないか何度もチェックしましょう!
隠す意図がなかったとしても万が一、売上がもれていて1,000万円を超えたとなると消費税も支払う義務があります。
ケースバイケースなのでなんとも言えませんが、何十万円という多額の消費税が発生することもありえます!
これが数年分発生したら大変です。
売上が1,000万円を超えたら消費税を支払う義務があるので支払いは必要なのですが、後でまとめて数年分となるとものすごい金額になってしまうこともあるのです。
しかも税金は一括払いが原則ですから大変なことになりかねません。
売上の金額はちゃんと確認するようにしましょう!
売上は誤魔化してはいけない!
消費税に関係なく、売上は誤魔化してはいけません。
売上を意図的に隠したり抜いたりすると悪質だとして重加算税という罰金の対象となります!非常に重い罰金がかかりますので絶対にやってはいけません。
税務署は売上を隠す手口は熟知しています。 ちょっとした細工をしても、すぐにバレてしまいます。 納品書を書き換えたりしても仕入などの状況からバレることもあります。
売上の誤魔化しはバレます!バレたら重い罰金がかかります。
税理士がいないから
一般的に売上がそれほど多くない場合は自分で確定申告書を作成していることが多いです。
税理士に依頼すると税理士の署名押印がありますが、自分でやっているとそれがありません。
税務署側も税理士の署名があることで大きな間違いはない、と判断してくれます。 一度税理士の目を通しているので明らかな間違いはないと思ってくれます。税理士の署名があるから税務調査にこないというわけではありませんが、税務署の信頼度が変わるのは間違いありません。
税理士の署名がないと「たたけば出る」と思われることもあります。
まとめ
税務調査は売上規模が小さくても来ます! 売上1,000万円未満でも来ます。実際に何件も経験しておりますので間違いありません。
「自分には来ない」と思うのは危険です!
私もご相談をお受けしております。
お困りの際はご相談ください。
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