税務署に行って税務調査を受ける場合のメリット・デメリット
税務調査は基本的に会社や自宅で受けるものですが、都合が悪い場合などは税務署に行って受けることもできます。
税務署で税務調査を受けるメリットもありますがデメリットもあります。
税務調査は税務署に行って受けることもできる
税務調査があるときは通常は事前通知というものがあります。
「〇月〇日に調査に行きます」と連絡があるのです。これは電話だったり書面の場合もあります。
税務調査は基本的に来るものです。
税務署の調査官が事務所や自宅に来て調査を行うケースが一般的です。税務調査では書類関係や事務所・自宅の状況なども確認されますので、来ることが多いのです。
ですが、都合が悪い場合にはこちらから税務署に行って税務調査を受けることもできます!
実際に何度か税務署に行って調査を受けたこともあります。
参考→ 税務調査は来るだけじゃない!
資料はすべて持っていく
税務署に行って税務調査を受ける場合には、すべての資料を持参する必要があります。通帳や請求書・領収書などすべて用意して持っていかないといけません。
もし、忘れてしまったものがあるとまた用意して提示しないといけなくなります。
税務署で調査を受けるメリット
税務署で税務調査を受けるメリットとしては、
- 場所を確保しなくていい
- 事務所や自宅に居座られることがない
- コピーは税務署側がやってくれる
こんなところです。
税務調査を受ける場合には場所の確保が必要です。
2・3日かかるケースもありますので会議室などをずっと押さえておく必要があります。
自宅の場合などは子供がいたりすると来てもらうのが嫌なこともありますよね。(ウチも小さい子がいて散らかっています)
実際にあったケースでは、奥さんが妊娠中だったり小さい子供がいるという理由で税務署に行って税務調査を受けたことがあります。
事務所や自宅に税務署の調査官が長時間いるのも嫌ですよね。
特別意識する必要はなく普通のお客さんと同じようにしていただければいいのですがなかなかそうもいきません。
税務調査ではコピーをとることも多いのですが、税務署で調査を受ければすべて向こう側がやってくれます。
税務署で税務調査を受けるデメリット
メリットもあればデメリットもあります!
- 上司が近くにいるので逐一報告・相談される
- 資料をすべて持参しないといけない
- 調査の時間が少し長くなる
- 敵地に行くような気持になってしまう
こんなところです。
すぐ上司に相談される!
これが一番のデメリットでしょう。
税務署ですから当然ながら上司が近くにいます。実際に上司の人が挨拶といって来たこともあります。税務調査をする調査官はあくまで担当者であって、実際に指示をしているのは上司です。
その上司が近くにいますので、何かあるごとに逐一その上司に報告・相談されてしまいます。
税務署が自宅などに来て調査する場合は上司はいませんからその担当者だけで調査するのですが、税務署に行って調査を受ける場合は上司も一緒に調査をしているような印象になります。
上司に直接交渉した方が話が早かったりするのですが、調査の初日などではまだ話すこともあまりありません。
決定権のある上司と話ができる機会もあるので悪いことばかりではないです。
資料はすべて持参する
上述したように資料はすべて持参する必要があります。
数年分の資料ですから相当な量となることもありえます。車ならいいですがそうでない場合は大変です。
調査の時間がちょっと長くなる
税務署の調査官は17時までに税務署に戻らなければいけません。
そのため、自宅などに来た場合は16時過ぎくらいには帰っていきます。
税務署で調査を受けている場合は17時ギリギリまで調査されることもあります。
敵地に行くような感じに
税務署は「敵」ではないのですが、どうしてもそのように感じてしまう方が多いです。あくまで仕事ですので敵と意識する必要はありません。
税務署に行くからといって「敵地」のように特別な意識をする必要はありません。
まとめ
税務調査を事務所や自宅で受けることができない事情がある場合は税務署に行って受けることもできます。
もし、自宅などが難しい場合は税務署に行って調査を受けることも考えてみましょう!
こちらの記事もおススメです!
税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】
最新記事 by 税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】 (全て見る)
- 個人事業者は単純に利益が少なすぎると税務調査が行われやすい - 2024年10月4日
- 【個人の税務調査の実例】現金売上の領収書束を何枚か破り捨てていた - 2024年9月18日
- 【個人の税務調査の実例】提出のときに何も言われないから適当に確定申告していた - 2024年8月21日