税務調査の宿題は早めに対処することで反面調査を防ぎ調査の早期終了につながる
税務調査を受けると何かしら宿題を出されることが多いです。 追加資料を用意したり不明点について調べたり。。 これらの宿題は早めに対処した方が税務調査は早く終わります。余計な反面調査を防ぐこともできます。
税務調査はその日では終わらない
税務調査は調査官が来て終わりではありません。 その日で終わることはまずないです。例え何も問題がなかったとしても、その場で「問題がないから終わります」とは言いません。
税務調査で宿題が出る
宿題というと学校の宿題を思い出しますが似たようなものが出されます。 税務署の調査官がその日に調べきれなかったものや資料が不足していたものなどについて用意するように言われるのです。 税務調査は大抵は10時から始まって16時や16時30分に終わります。17時には税務署に帰れるように出て行きます。しかも最初は事業内容などを確認しますので、実際に帳簿などを見る時間はかなり限られています。数年分をわずかな時間で全部見るのは無理があります。 もちろんポイントを絞ってみるわけですが、それでも確認しきれないことが多いです。 そのような場合に宿題が出されるのです。 帰り際に言われる場合もありますし、後日に電話などで伝えられることもあります。 参考→ 税務調査の実際の流れや聞かれたこと
税務調査の宿題はどんなもの?
税務調査で出される宿題はそのケースにより違いますが、実際にあったのは
- 車を買ったときの書類
- 元帳のコピー
- 外注費の領収書、外注先の連絡先
- 役員報酬を決めたときの議事録
- 消費税の計算明細
- 仕入れで買ったものの内容
まとめるとこんな感じです。 領収書や書類が調査時になかったもの、内容がその場で答えられない(わからなかった)ものなどです。 事前に全部ちゃんと用意しておけば出される宿題は減ります。 参考→ 税務調査で用意すべき書類など
税務調査の宿題をやらないとどうなる?
いつまでも宿題をやらないでいると、調査が終わりません。 一度依頼された書類などはよっぽどがない限りは「もういいです」とは言ってくれません。 宿題をやらずにずっと先延ばしにしていると反面調査などに入られることになります。 参考→ 税務調査の種類。反面調査などについて 例えば、外注費の領収書を出してくださいと言われていつまでも用意しないでいると外注先に確認に行かれたりします。 最悪の場合は経費が認められなかったりもします。
税務署側も困る
こちらがいつまでも宿題をやらずにいると税務署の担当者も困るのです。 担当者は何件も税務調査を抱えているので、1件にいつまでも時間をかけていられません。あまりに時間をかけすぎていると上司からもつつかれるのです。 早く終わらせるために反面調査したり経費を認めない方向に持っていかれてしまうのです。 こちらとしては資料を提示できていない以上は経費が認められなかったり、取引先に反面調査に入られても文句を言うことができません。 このようなことをされないためにも宿題は早めに処理した方がいいのです。 税務署の担当者も困るので、できるものは協力してなるべく早く終わらせるようにした方がいいです。
まとめ
税務調査は誰もが嫌なものです。 なるべく早く終わらせるためにも税務署に協力することも必要です。 余計な反面調査を防ぐことにもつながります。
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