税務調査は税金の負担も重いけどもっと大変なのは精神的な負担!相談だけでもしてみよう
税務調査が入ると追加の税金が発生することが多いです。
しかも数年分となることが多いので金額も多額になり負担が重いです。
ですが、一番大変なのは精神的は負担です。
一人で抱えていると大変ですから誰かに相談してみましょう!
税務調査による税金の負担は重い
税務調査があると何かしら追加の税金が発生することが多いです。
もちろん何も問題がなく追徴税額が発生しないこともありますが、何かしらの間違いがあって追加で納税するケースが多いです。
さらに、1年分だけでなく数年分ともなりますので本当に大きな金額となることもあります。
通常は3年間、悪くて5年間、最悪は7年間の税金が発生し、さらに加算税などの罰金もかかることになりますので本当に負担が重くなります。
規模によって何百万円、下手したら1千万円を超えるような場合もあります。
税務調査によって追加の税金が出た場合は非常に負担が重いのです。
精神的な負担の方が重い
実はもっと重いのが精神的な負担。
税務調査はあくまで税金の調査ですので、最悪のケースでも重加算税(罰金)と本来払うべき税金を払ってくださいと言われるだけです。
テレビのようにガサ入れのようなことをされることはまずありませんし、最近は調査官が怒鳴るようなこともないです。
逮捕もありません。
それでも、何をされるのかわからない・間違いを指摘されたときにどのように対処していいかわからない不安は誰もが感じるところです。
税務署に連絡しないといけない
まず最初の精神的な負担は、税務署に連絡をしなければいけないこと。
最初の日程の調整から、調査に来た後も質問や交渉など税務署と頻繁に連絡を取る必要があります。
普段、税務署に連絡をすることなんてありませんから非常に負担となります。
さらに税務署は専門用語を連発することも多いので何を言っているのかわからないことがあります。
税理士などの専門家と話をしているような感覚で話をしてきますのでまったく理解できないなんてことも。
「税務署のいいなりになるな」と言うけれど・
ネット上の情報を見ると「税務署の言いなりになってはいけない」「主張すべきものはする」などと書かれています。
確かにその通りなのですが、でも本当にできますか?
税務署から指摘されたことについて何が正しくて、何が行き過ぎたことなのかを判断するのは非常に難しい。
私も何度も税務調査の立ち会いをしていますが「これは確かにその通りだけどこっちは言い過ぎでしょ」と思うことがよくあります。
何を従って何を主張すべきなのかを自分で判断するのは非常に大変です。
参考→ 税務調査では早く終わらせるために落としどころを考えておくことも大切
間違いがわかっているとなおさら
自分で間違いがわかっているとなると余計に負担となります。
「間違いがわかったらどうしよう」「すでにバレているのでは」「怒鳴られたら」「たくさん税金を取られたら」と色々な考えが浮かんで精神的に追い込まれていきます。
「逮捕されるのではないか」と考える方もいますが、通常の税務調査で逮捕なんてまずありません。
誰にも話せない
とはいえ、事前に間違いがわかっている場合の不安感は相当なものです。
逮捕なんてされない、正しい税金を払ってくださいと言われるだけなのですがそれでも間違いがわかっていると不安で食べることもできず眠ることもできなくなってしまうことも多いです。
不安が大きくなってしまうのは相談できる人がいないからというのも大きいでしょう。
自分の税金のことについて他人に話すことってなかなかありませんよね。
「税金が高い」なんて話をすることはあっても、どれくらい収入があってどれくらい納税しているかなんて話すことはありません。
税務調査の連絡が来てからずっと一人で悩んでいる方も多いです。
話すだけでも気が楽になる
私が相談を受けた後によく言われるのが「気が楽になりました」という言葉。
話を伺っただけなので調査が終わったわけではないのですが、誰かに話したことで少し気持ちに余裕がでてくるようです。
一人で抱えていると大変ですから相談だけでもしてみましょう。
まとめ
正直なところ、税理士が立ち会いをしても劇的に税金を減らせるわけではありません。
それでも相談していただくことで不安を和らげることはできます。
税金の負担も重いのですが精神的な負担も相当なものです。
よくお聞きするのは「税金を払う覚悟はできているけど調査で責められるのが不安」ということ。
先述したように税理士であっても税金を大幅に減らすのは無理ですが精神的な不安を和らげることはできますので不安な方はぜひ相談してみてください。
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