個人事業主で10年以上税務調査が来ていなくてもこれから来る可能性が高い
個人事業者に税務調査が行われるのは10年以上経ってからのケースも多いです。
今まで来ていないからといって大丈夫というわけではありません。 10年経ってから来るケースも多いです。
(この記事について簡単にお話しました)
個人の税務調査は10年超くらいが多い
今まで税務調査の立ち会いをしてきました。
個人事業者として開業してから30年経って初めて税務調査が行われたケースもありますし、3年目で行われたこともあります。
開業して3年から30年のケースまで幅広く体験してきました。
今までの経験ですと、開業して10年を過ぎたあたりで税務調査が行われることが多い印象です。 開業して10年から15年くらいの間で初めて税務調査が来た、という人が多いです。
10年経って税務調査が来なければもう大丈夫、なんてことはありません。 実際、30年経って初めて行われたこともあります。
税務調査は最高で7年間まで遡って調査をする可能性があります。
開業してすぐ来ることも
先ほど書いたように、開業して3年で税務調査が行われたこともあります。
この税務調査では特に大きな問題もなくスムーズに終わりました。
売上げを誤魔化すような脱税行為はなく、経費で少し生活費と思われるものが入っているくらいでしたのでなぜ3年で調査が行われたのか検討もつかないような状態でした。
このケースでは売上金額は1,000万円から1500万円くらいでした。 開業3年で売上げ1,000万円を超えるのはすごいことかもしれませんが、業種的にもそれほど驚くような金額でもなかったのです。
結局、なぜ3年で調査が行われたのかわからないままでした。 開業して1、2年ですぐ来るようなことは考えにくいですが3年で来たケースはあります。
段々と手を抜いて申告してしまうことが多い
・10年経てば大丈夫。
・20年経ったからもう来ないだろう。
・廃業したからもう来ない。
このようなことはありません。
開業して10年くらい経つと確定申告にも慣れてキッチリと申告をしていないこともあります。
「今まで大丈夫だったから」と思って適当に計算してしまったり、領収書などの資料を保管していないなんてこともあります。
個人事業になり数年間は確定申告をしっかりやろうと思っていても、ずっと何も注意されずにいると段々と手を抜くようになってしまうことが多いのです。
10年以上経ってから税務調査が来た場合に多いケースとしては、しっかりと計算せずに前年の数字と同じくらいで申告していることが多いです。
過去の申告書を見ながら売上げや経費を同じような数字で申告してしまうのです。
正確な数字ではありませんから当然ながら税務調査で誤りを指摘されます。 もし、大きな数字が違っていると意図的に税額を減らそうとしたと疑われかねません。
重い罰金である重加算税の対象だと判断されることもありえます。 資料を意図的に廃棄したことでも重加算税と判断されそうになったこともあります。
ちゃんと確定申告しておくことが一番
一番良いのは、毎年しっかりと計算して確定申告することです。
確定申告書を提出しても何も注意されないし、領収書などを確認されしることもありません。
税務調査でなければ資料を確認することもありません。 毎年、何も言われないとついつい手を抜いてしまいがちです。
しっかりと確定申告をしておくことが一番の対策となります。 気を抜かないようにしておきましょう。
お困りの際はご相談ください。
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