フリーランスの白色申告の税務調査。青色申告とは違う?
フリーランスの確定申告は白色申告と青色申告があります。
税務調査では白色申告と青色申告で違いがあるのか?
基本的には大きな違いはありません。
白色申告と青色申告でどちらが有利不利といったこともありません。
白色申告には税務調査は来ない?青色だけ?
個人事業者の確定申告は白色申告と青色申告があります。
どちらで確定申告するのかは自分で判断することとなりますが、青色申告は事前に申請書を提出する必要があります。
青色申告の方が税務上の特典があり通常は有利になりますが、白色申告よりも帳簿の作成が大変であったりします。
その白色申告と青色申告のどちらであっても税務調査は行われます。
白色申告だから税務調査はない、青色申告だから税務調査はない、といったことはありません。
白色申告、青色申告のどちらでっても税務調査は行われます。
参考 → よくある相談事例
白色申告と青色申告は調査が違う?
結論からいうと、白色申告と青色申告で大きな違いはありません。
どちらであっても税務調査は行われますし、税務調査の方法も変わりません。
白色申告の方が厳しいといったこともありませんしその逆もありません。
青色申告でちゃんと帳簿を作って申告しているから大丈夫、なんてことはありません。
違いがあるとすれば青色申告特別控除が使えなくなる可能性があるということです。
65万円(55万円)控除をして確定申告していたところ、帳簿の作成保存が要件を満たしておらず10万円控除になった、といったケースはあります。
現在は白色申告であっても帳簿の作成保存が必要です。
どちらが税務調査で有利?
白色申告と青色申告ではどちらが税務調査で有利でしょうか?と質問を受けることがあります。
これはどちらが有利ということはありません。
先ほど書いたようにどちらであっても税務調査はありますし、どちらも基本的な税務調査の方法は同じです。
どちらが税務調査に有利なんてことはないのです。
青色申告でもちゃんと帳簿を作成しておらず資料の保存もなければ不利になります。
白色申告でもしっかりとすべての資料を残しておけば問題となることはないでしょう。
白色だから青色だからというよりも、保存しておくべき資料がちゃんと保存されているか、作成すべき帳簿がちゃんと作成されているかの方が重要です。
当然、脱税行為があればかなり厳しい対応をされるのも白色・青色のどちらであっても同じです。
参考 → 帳簿が無い・紛失した場合の税務調査対策
税務調査で重要なのは所得金額
税務調査で重要なのは所得金額が正しいかどうかです。
何かしら誤りがあったとしても申告していた所得金額と大きな差額がなければそれほど大きな問題とはなりません。(ケースによります)
申告に誤りがあって数万円の違いがあっても大きな問題ではありません。
誤りが数十万円、数百万円と多額になるにつれて大変になります。
それは白色申告、青色申告のどちらであっても同じです。
売上もれがあると厳しい対応をされるのも同じです。
先ほど書いたように脱税行為には厳しいのも同じです。
参考 → 売上金額が間違っている・除外している場合の税務調査対策
白色申告は適当?
よく「白色申告は適当」なんて話を聞くことがあります。
帳簿の作成やしっかりとした確定申告書を作成することができないから白色申告にしているなんて話を聞くこともあります。
確かに帳簿の作成が出来ずちゃんと集計することもしていないケースもありますが、すべての白色申告がそうだというわけでもありません。
ただ、青色申告と比べるとどうしても誤りが多いイメージはありますし、実際に誤りが多いです。
もちろん白色申告であってもキッチリと申告されている方もいるのですが、いい加減な申告が多いのも事実です。
そういった意味で白色申告に税務調査が多いと言っている人もいるのでしょう。
青色申告だから絶対大丈夫、白色申告には税務調査は来ないというのは誤りです。
有利不利もありません。
白色申告であっても青色申告であっても脱税をしていたら厳しいですししっかりと確定申告していれば何の問題もありません。
白色だから、青色だからと考えずにしっかりと確定申告することを意識するようにしましょう。
私も税務調査のご相談をお受けしております。
お困りの際は下記よりご相談ください。
こちらの記事もおススメです!
税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】
最新記事 by 税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】 (全て見る)
- 個人事業者は単純に利益が少なすぎると税務調査が行われやすい - 2024年10月4日
- 【個人の税務調査の実例】現金売上の領収書束を何枚か破り捨てていた - 2024年9月18日
- 【個人の税務調査の実例】提出のときに何も言われないから適当に確定申告していた - 2024年8月21日