【情報技術専門官】ヤフオク・アフィリエイトなどネット収入専門の税務調査官もいる!
税務署にはインターネット収入を専門的に調査する調査官がいます。 情報技術専門官というものです。
税務署はITやネットに弱いというのは過去の話ですよ!
この記事の内容について簡単にお話ししました。
情報技術専門官とは~ネット収入専門の税務調査官
税務署はネットやITに弱いというのは過去の話です。 オークションやアフィリエイトの収入はバレないなんて話もありましたが、今はそんなことありません。
実は、オークション・アフィリエイトなどのネット収入を専門的に調査する税務調査官がいるのです!
それが、情報技術専門官です。
冒頭の写真が情報技術専門官の名刺です。税務調査の立ち会いをしたときにいただいたものです。 肩書を見ると「情報技術専門官」となっていますよね。 通常は「国税調査官」や「事務官」が多いです。
情報技術専門官は全ての税務署にいるわけではない
「情報技術専門官」はすべての税務署にいるわけではありません。
国税専門官や事務官はすべての税務署にいますが、情報技術専門官は限られた税務署にしかいません。
今回の税務調査は世田谷区の方でしたので管轄は北沢税務署になります。 ですが北沢税務署には情報技術専門官がいないので目黒税務署の調査官が来たのです。
東京都内はいくつかの税務署にいるようですが、千葉県には情報技術専門官は市川税務署にしかいないそうです。
市川税務署の情報技術専門官は千葉県全体を見ているとか。
情報技術専門官は人数が限られており、広域にわたって管轄しているのです。 限られた税務署にしかいないからといって税務調査に来ないというわけではありません。
情報技術専門官は何を調査する?
情報技術専門官の税務調査の対象は一般の事業とは違います。 主に、
- オークション(ヤフオクなど)
- アフィリエイト(広告・アドセンス)
- ネット販売
などです。
情報技術専門官はネットやITなどを使った収入について税務調査をします。
不動産業とか内装業などを調査することはありません。 オークションやアフィリエイト収入について集中的に調査しているのでかなり詳しいです。(でも、自分で稼ぐのは無理と言ってました)
「情報技術専門官」というくらいですからITやネットには強いですし、ネット収入ばかり調査するので必然的に詳しくなるのです。
ごまかしたり隠すのはまず無理です。
情報技術専門官はどこを見ている?
情報技術専門官が何をみているかというと、データの削除履歴や作成日付などです。
税務調査があるからといって慌てて改ざんしたり新たに作ってもすぐにバレてしまいます。変にごまかしたり隠したりしようとするのはまず無理です。
データを削除しても復旧させられたりもします。 下手に改ざんしようとすると重加算税など重い罰則の対象となります。
情報技術専門官の税務調査はどう対応する?
結論からいうと、普通の税務調査と変わりません!
情報技術専門官というと何か特別な感じがしますが、税務調査の流れなどは同じです。あくまでIT・ネット収入に強いというだけです。
大切なのは、パソコンなどには触らせないということ! いくら詳しくても実際に操作するのは納税者本人です。
調査官から「ここをクリックして」「ここを開いて」と指示をされますのでその通りに操作すればいいのです。
よくわからないからといって税務署の調査官に操作をお願いする人もいますが、それはしないように!(今は税務署側も操作することは少なくなっています)
税務調査に来るのが情報技術専門官だからといって特別意識する必要はありません。普通の税務調査と変わることはないです。ただその業界に詳しい人が来ているといった感覚です。
まとめ
税務署にもいろいろな調査官がいます。 情報技術専門官はネット収入に詳しいというだけです。
誤魔化したり隠したりできないのは一般の事業でも同じですよ!
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