税務調査されにくい確定申告書の書き方。怪しいと思われないことが大切!
税務署が税務調査に入るかどうかは確定申告書を見て判断します。
税務調査に入られにくい確定申告書を書くようにしましょう!
怪しいと思われないことが大切です。
怪しいと思われる確定申告書
税務署が怪しいと思う確定申告書には特徴があります。
税務署が税務調査に入るかどうかは確定申告書を見て判断しますので、怪しいと思われないような申告書を書く必要があります。
怪しいと思われたら税務調査に来られます!
では、どんな確定申告書が怪しいと思われるでしょうか?
- 売上がすごく上がっているのに利益が増えていない
- 同じ仕事(業種)を続けているのに利益率が全然違う
- 雑費が多い
- 一般的に見慣れない科目がある
などなど。
このようなものがあると怪しいと思われかねません。
税務署は毎年の売上・利益の推移を見ている
税務署は毎年の利益を比べてみています。
2020年、2021年、2022年とそれぞれの売上・利益の推移を間違いなく確認しています!
推移を確認して利益が増えてきているのに利益が増えていないと「おかしい」と思うわけです。
利益率も見ていて毎年の利益率が20%なのに急に5%になっていたりすると「おかしい」と思うのです。
つまり、いつもの年と比べて違うところがあると怪しいと思うわけです。
売上が上がれば利益も増えるはず、同じ仕事をしていれば利益率も同じはず。
それが違っていると「怪しい」と思われるわけです。
数字をいじってはダメ!
事実として利益がでていない、利益率が変わっているのならそのままにしておくべきです。
怪しまれるからといって数字をいじってはダメです!
数字をいじってしまうと罰則の対象となります。
怪しまれないために「本年中における特殊事情」を書く
売上が上がっていても経費がかかって利益がでないこともあります。
たまたま経費が多くかかっていつもと利益率が変わってしまうこともありえます。
そのような場合には、収支内訳書にある「本年中における特殊事情」に理由を書いておきましょう!
青色決算書の場合は3ページ目に「本年中における特殊事情」があります。
白色決算書は裏面にあります。
ここの「本年中における特殊事情」に売上が上がったけど利益が増えない理由などを書くのです。
「売上は増加したが○○の経費が思ったよりかかったため利益が増えなかった」などのように書いておくと税務署側もなぜ利益がでなかったのかがわかります。
いつもの年と違うこと、突発的なことなどは書いておくと余計な税務調査を防ぐことができます。
税務署からの問い合わせには対応する
いきなり税務調査に来ることもあれば、そうでない場合もあります。
税務署側が「あれっ」と思ったときには問い合わせが来ることがあります。
その問い合わせにキッチリと対応すれば税務調査まで発展しないこともあります。
参考→ 余計な税務調査を防ぐために税務署からの連絡は対応する!
「雑費」はなるべく使わない
雑費が多いと怪しいと思われることがあります。
基本的に科目は何を使っても問題ありません。分かりやすい科目を自分で作ってしまってもいいのです。
ただ、なんでもかんでも雑費にしてしまうのは問題です。
旅費交通費、交際費、消耗品など分けられるものは分けておいたほうがいいです。
ガソリン代が交通費なのか消耗品なのかはそれほど問題ではありません。毎年同じようにやっていれば大丈夫。
問題なのは、雑費が多すぎる場合です。
「雑費」は原則としてどの科目にも当てはまらないようなものを入れる科目です。
この雑費が多いと何だろうと思って調べてみるか、と思われてしまうわけです。
なるべく雑費は使わずに他の科目に分けるようにしましょう!
科目は作ってもいい
どの科目にしたらいいかわからない、とよく聞きますが、正直なところ科目は何でもいいのです。
消耗品でも事務用消耗品でもいい。
交際費でも飲食代でもいいです。
通信費でもスマホ代でもOKです。
自分が分かりやすい科目でいいのです。
科目は自分で作ってもいいのです。
スマホ代、車両代、高速代、レンタル代などなどわかりやすいものを勝手に作ってもいいです。
雑費にするよりはよっぽどいいです。
雑費が多くなっているなら、自分で科目を作ってもいいので他の科目に振り分けるようにしましょう!
まとめ
税務署が税務調査に行くかどうかは確定申告書を見て決めます。
確定申告書を見て「怪しい」「なんかおかしい」と思われないようにしておく必要があります。
そのために
- 突発的な事情があるならそれを「本年分の特殊事情」に書く
- 雑費はなるべく使わない
これらを意識して確定申告書を作るようにしましょう!
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