取引先に税務調査が入ったことで個人事業主にも税務調査が来ることもある
税務調査が行われる理由は様々です。
取引先に税務調査が行われたことがキッカケとなることもあります。
税務調査が行われる理由
「なぜ自分に税務調査が?」と聞かれることが多いです。
税務調査の目的は適正な課税です。
ですが、なぜその人に税務調査が行われるのかはハッキリとして理由はわからないのです。
何となくの理由はわかりますけども明確な理由はわからないのです。
取引先の調査によって
税務調査が行われる理由は様々ですが、そのうちの一つが「取引先の税務調査」があります。
取引先に税務調査が行われてその結果、自分に税務調査の連絡が来る。
これはよくあることです。
取引先に税務調査が行われれば「誰にいくら支払っているのか」がわかります。
その情報をもとに提出されている確定申告書と照らし合わせることで明らかにおかしいことなどがわかるのです。
確定申告をしていなければ無申告となりますから税務調査が行われます。
取引先の税務調査によって自分に税務調査が来る。
これは本当によくあることなのです。
よく反面調査といわれるものです。
すでに収入を把握されている
取引先に税務調査が行われているということは、いくら支払いがあったのかを把握されているということです。
提出した確定申告書の売上金額が違っていればすぐにわかってしまいます。
いくら支払っていたのかだけでなく、どこの銀行に振り込んだのかも把握されていると思った方がよいでしょう。
収入はすべて把握されているわけですから、もし誤りがあるならすぐにでも修正申告をしておいた方がいいです。
稀にバレないのではないか?と考える方もいますがそんなことはありません。
収入については完全に把握されると思っておきましょう。
相殺などがある場合
売上金額から材料や道具代などが差し引かれているような場合には、差し引かれる前の金額を売上げとしなければいけません。
売上げ100万円、材料20万円、入金80万円の場合は売上金額は100万円となります。
取引先に税務調査が行われている場合にはこのような相殺があるケースも把握されていると思った方がよいでしょう。
実際に取引先に税務調査が入りその影響で個人にも調査が行われたことがあります。
このときに「相殺などがあるはずなのでそれがわかる書類を用意してほしい」と告げられたことがあります。
まだ税務調査が始まっておらず日程調整をしている段階で「相殺があるはず」と言われたのです。
別の調査では○○銀行と○○銀行に分けて入金がありますよね?と言われたこともあります。
取引先に税務調査が行われている場合にはすべて把握していると考えておいた方がよいです。
参考 → 税務署が所得を把握する手段
誤りがあるなら修正申告
すべてを把握されていると考えた方が良いので、もし誤りがあるなら修正申告をするべきです。
取引先に税務調査が行われているかどうかにかかわらず誤りがあるなら修正申告しておいた方が良いです。
早く終わることも
事前に収入金額などを把握されていることもあるので、早期に終了することも多いです。
修正申告をしてその内容について誤りがないと思われるとのことでそのまま調査が終わったこともあります。
稀に誤りがあっても「何とかならないか」「そのままで済まないか」と考える人もいます。
間違いがあるのにそのままで済むことはまずありません。
参考 → 脱税している状態で税務調査があった場合はすぐ修正申告する・嘘はつかない
間違いは必ず修正しなければいけなくなりますから事前に対策しておいた方がいいのです。
よく「知り合いは大丈夫だった」と言われることもありますが、税務調査はケースによって結果が違います。まったく同じ税務調査はありません。
いくつか誤りがあってそのうちのどれを修正するのか等によっても違ってくるのです。
知り合いと同じことをやっていて自分は指摘されたけど知人は大丈夫だった、ということもあります。
当然ながらその逆もあります。
知人は大丈夫でも自分は大丈夫ではないかもしれない、ということは意識しておいた方がよいでしょう。
私も税務調査のご相談をお受けしております。
お困りの際はご相談ください。
こちらの記事もおススメです!
税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】
最新記事 by 税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】 (全て見る)
- 個人事業者は単純に利益が少なすぎると税務調査が行われやすい - 2024年10月4日
- 【個人の税務調査の実例】現金売上の領収書束を何枚か破り捨てていた - 2024年9月18日
- 【個人の税務調査の実例】提出のときに何も言われないから適当に確定申告していた - 2024年8月21日