【個人の税務調査の実例】ゴルフ代が多くて手帳の記録を確認された
税務調査ではゴルフ代についてよく質問を受けます。
実際にゴルフ代が多額にあると確認されます。
ゴルフ代
税務調査の話題でよく出てくるのはゴルフ代です。
「ゴルフは経費になるのか?」はよく聞かれる質問ですね。
仕事に関連するものであれば当然ながら経費になりますし、プライベートでしたら経費にはなりません。
そのため、仕事なのかそうでないのかはしっかりと分けておく必要があります。
仕事として経費にするのであればそれを説明できるようにもしておく必要があります。
ゴルフ代は「よく質問される」だけではなく実際に税務調査でも調べられる項目です。
ゴルフだからダメ、ゴルフ代は絶対に調べられる、というわけではありません。
実際に1年に1回だけゴルフ代を経費にしているケースがありましたが、そのときの税務調査では何も指摘を受けませんでした。
ゴルフ代は調べられる可能性が高い項目ですが、絶対にチェックされるわけでもありません。
頻度が多いと調べられる
ゴルフが好きな方にとっては、取引先とゴルフに行くことも多いでしょう。付き合いとして経費にしていることも多いです。
そこで重要となってくるのが「本当に経費であることを説明できるか」です。
ハッキリとした基準はありませんが、
ゴルフの頻度が多いと税務署は「本当に経費なのか?」と疑ってきます。
プライベートのゴルフ代を経費にしているのではないか?と考えるわけですね。
頻度が多いと疑われるのは当然です。
記録を調べられたケース
実際にゴルフ代を多く経費にしていて調べられたことがあります。
「誰と」「何のために」を細かく聞かれたのです。
「何のために」は仕事のためです。
取引先との関係がありますから付き合い等で行くこともあるでしょう。
「誰と」を説明するのは難しいものです。ゴルフ代の領収書を見ても自分の名前しか記載がないことが多いですから一緒に回ったメンバーを示すことはできません。
この税務調査のケースでは、納税者が手帳にゴルフのスコアを細かく記録していました。
一緒に回ったメンバーの名前とスコアをすべて記録していたのです。
その手帳を示すことで「誰と」ゴルフに行ったのかが明確となり経費として認められました。
たまたま細かく記録を取っていたから示すことができたのですが、そうでない場合には難しかったでしょう。
ゴルフに限らず飲食代でも同様です。
領収書やレシートを保存しておくことは当然ながら「誰と」「何のために」はしっかりと記録をしておくべきです。
逆にいうと、この税務調査では記録が残っていなかったものついては否認(ダメ)と言われました。
税務調査はケースバイケースなので、絶対にそうとはいえません。
同じケースはほとんどありませんから「知り合いは大丈夫だったけど自分はダメ」といったことがあります。
なので、記録が無かったから絶対にダメというわけでもありません。
しかし「誰と」「何のために」をしっかりと記録をしておくことで経費として認められる可能性が非常に高くなります。
手帳ではなくてもいいので、何かしら記録は残しておくようにしましょう!
相手先が誰か
もう一つ調べられたのは「相手先が誰か」です。
【取引先のAさん】と記録があってもそのAさんが本当に取引先の人なのか、を調べられました。
このケースでは相手の方が代表者でしたのでその会社のホームページを示すことで誰なのかをハッキリすることができました。
名刺など何かしらで相手の方の身分を示すことが出来るとより良いです。
相手の方が代表者などある程度の役職があればゴルフの頻度が多くても不自然ではありません。
それに役職者であれば仕事に関係するといったことが説明しやすいでしょう。
※相手が役職者でないとダメということではありません。本当に「仕事を取るため」に必要かを説明できるかということです。
ゴルフ代は絶対に経費にできる、というわけではありませんから経費にするために必要なことをしっかりと準備しておきましょう!
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税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】



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