顧問契約の売り込みをしない理由
私は顧問契約の売り込みはいたしません。
【コンセプト】にも書いたのですが、売り込みは自分がされたら嫌だからです。 自分がされて嫌なことはしたくないのです。
その他にも理由がありますので以下に書いてみます。
税理士にとって「顧問契約」は一番取りたい仕事です。
単発ではなく定期的に報酬をいただけるので責任は重いですが、非常に大きな収入源となるからです。 なので、税理士によっては「ぜひ顧問契約を」「顧問契約すれば安心」といってやたらと顧問契約を勧めようとしている人もいます。
確かに顧問契約をした方が良いサービスを提供できるのは間違いありません。 効果的な節税や資金繰り、経理の効率化などは顧問契約をした方が効果が高いです。
ただ、税理士の顧問契約というサービスは「売っておしまい」ではありません。 顧問契約は会社の内部まで把握したうえで、お互いにいい関係を築いていかないと行き違いが起こる可能性があります。
顧問契約は短期的に効果的なサービスを提供できる商品ではありません。 最初の1年くらいは会社の特徴や取引状況、社長の考えを把握するために必要です。
2~3年目くらいからその会社に合わせた経理処理の効率化、社長の考えに合わせたお金の残し方、その会社にあった効果的な節税を提案できるようになるのです。
そのため短期的に顧問契約を解約してしまうと効果的なサービスを提供する前に不十分なままで終わることになってしまいます。
単純に報酬が安ければいいわけでもないですし、高いからサービスがいいとも限りません。 なかにはどんどんお客様を増やして拡大志向で考えている税理士も多いですが、このようなやり方だと「売り込み」をすることになります。
売り込みをすると本当にお互いにとっていい関係が築けるかどうかわかりません。
売り込まれたから契約したけど合わなかった、ということも考えらえます。
私はどんどんと拡大していこうとは考えていません。 すべて税理士である私が担当できる範囲でやろうと考えており、お互いにいい関係を築けるようにしていきたいのです。
売り込みをするのではなく、私のことをよくわかっていただいた上でお問い合わせを頂きたい。 そのために当サイトや個人ブログで情報発信しています。
営業として考えたらダメな方法かもしれませんが、このやり方の方が良い関係を築けるのではと思っています。
税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】
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